家庭教師をするのに、資格は必要?有利になる資格、役立つスキルを解説!
学校で教師として子どもたちに勉強を教えるには、教員免許が必須です。
では、家庭教師として仕事をするために資格は必要なのでしょうか?
この記事では、家庭教師をする上で資格が必要なのかどうかを解説していきます。
また指導の上で持っていると有利になったり役に立ったりする資格やスキルもご紹介します。
家庭教師の求人に応募したい人は、ぜひ参考にしてください。
家庭教師になるには特別な資格は不要
結論から言いますと、家庭教師になるには特別な資格は必要ありません。
教員免許もいりません。
多くの大学生はアルバイトとして無資格・未経験から家庭教師の仕事をスタートさせています。
ただし家庭教師派遣会社のスタンスによっては、採用の際に一定の条件を要求されることがあります。
この条件は資格というよりは、学歴や指導経験に関わるものです。
よくあるのは「4年制大学以上の卒業生、在学生」という応募条件です。
この条件には大学入試の経験がある人材、という意味がこもっているといえるでしょう。
受験指導をする以上、受験経験のある家庭教師の方が望ましいというわけです。
さらに生徒のレベルが高い家庭教師派遣会社では、難関大学や医学部の学歴が必要とされていることもあります。
また社会人には、指導経験や生徒の合格実績が求められることもあります。
家庭教師にとって有利になる資格
家庭教師は特別な資格がなくてもできます。
しかし、持っていると仕事上有利になる資格はいくつかあります。
教員免許
家庭教師になるのに教員免許は必要ではありません。
とはいえ、教員免許を持っていることは、家庭教師をする上ではとても有利です。
ただ「○○大学の卒業生です」というだけでは、どの教科が得意なのかよくわかりません。
また、勉強ができることと、勉強を人に教えることでは必要になる知識やスキルが異なってきます。
それに対し、特定科目の教員免許を持っているということは、その科目の知識があることのみならず、指導法もしっかり勉強しているという証明になります。
特に受験から時間がたっている社会人が家庭教師をする時は、教員免許を持っていることが大きなアピールポイントになるでしょう。
科目に関わる資格
家庭教師は、自分が得意とする科目を中心に指導していきます。
とはいえ、ただ自分で「○○が得意です」と言うだけではいまいち信ぴょう性がありません。
そこで客観的に実力をアピールするのに便利なのが、各種資格の存在です。
例えば英語が得意であることの証明には、TOEICや英検の資格が役立ちます。
数学を教えたいなら数検、国語を教えたいなら漢検の資格を持っているとよいでしょう。
推薦入学に役立つ有名資格
推薦入学を目指している生徒は、志望校にアピールできる資格を欲しがっている場合があります。
そのため、推薦入学に有利に働く知名度の高い資格を取得していると生徒の要望に応えやすくなります。
志望校のコースにもよりますが、以下のような資格は推薦入学に有利だと言われています。
・TOEIC
・TOEFL
・IELTS
・英検
・漢検
・数検
・簿記
・ITパスポートなどの情報系資格
カウンセラー
家庭教師は生徒と一対一で向き合うため、デリケートな生徒の心に寄り添うことが求められます。
また、時には不登校生徒の指導を依頼されることもあります。
生徒の気持ちをほぐすためのコミュニケーション力は、家庭教師にとって重要なスキルです。
心理カウンセラーの資格を持っていると、こまやかな気配りができる、メンタルケアが可能というアピールになり、担当生徒の幅が広がるでしょう。
自動車免許、バイク免許
あまり指導とは関係なさそうな資格ですが、案外重要なのが自動車免許やバイク免許です。
家庭教師の登録フォームに、自動車免許やバイク免許の有無を答える項目が含まれていることもあります。
家庭教師は生徒宅まで行って指導をします。
つまり移動するための交通手段によって可動範囲がまるで違ってくるのです。
もちろん電車やバスで移動する、生徒の保護者に送り迎えをしてもらうという方法もあるので、自動車免許やバイク免許が必須というわけではありません。
ただ、これらの免許を持っていることで「広い範囲の生徒を受けもてます」というアピールにはつながるでしょう。
家庭教師にとって有利になるスキル
最後に、家庭教師にとって有利になるスキルをご紹介します。
資格という形で証明することは難しいですが、これらスキルを持っていれば大きな強みになるでしょう。
指導力
家庭教師である以上、指導力が問われることは言うまでもありません。
とはいえ、学力=指導力とはいかないのが難しいところです。
指導力とは、自分が分かっていることを相手に説明し、理解させることができる能力です。
もちろん基礎学力があることは大前提です。
しかし指導力には学力に加えて「生徒のレベルに合わせた言葉を使う」「図や例えを使った説明をする」「生徒が分からないところを読み取る」などの様々なスキルが必要になります。
また宿題の出し方なども大事です。
指導力は、経験を積むことでレベルアップしてきます。
調査能力
生徒の志望校についての情報や最新の入試傾向について調査する能力は、家庭教師にとって必要なスキルと言えるでしょう。
試験の情報、入試傾向などは数年でガラッと変わってしまうことがあります。
近年の例で言えば、センター試験が廃止され、大学入試共通テストに切り替わるという大規模な変化がありました。
受験経験がある家庭教師でも、指導に当たる際は最新の情報を調査しておきたいところです。
コミュニケーション力
生徒との距離が近い家庭教師は、コミュニケーション力が問われる仕事でもあります。
コミュニケーション力とは、話をする能力だけを意味しません。
時には、生徒の悩みや意見をよく聞くことも大事です。
勉強の合間にちょっとした雑談をすることも生徒の気持ちをほぐすことになるでしょう。
ただし、雑談のし過ぎは勉強のさまたげになります。
生徒がおしゃべりに夢中になっているようだったら、うまく気持ちを切り替えられるように誘導していかなければなりません。
また家庭教師は、保護者と会話する機会も多いです。
指導法や勉強の進み具合について質問されることもあるので、落ち着いて返答できるスキルが必要になります。
スケジュール管理スキル
定期試験・入試など決まっている日程に向けてどのように勉強を進めていくか計画するには、スケジュール管理スキルが必要です。
家庭教師は生徒という人間を相手にする仕事なので、完璧に立てたスケジュールでも生徒の状況によっては見直しが必要になることもあります。
厳格なスケジュール遂行能力というよりは、生徒に合わせて柔軟にスケジュールを組み立てるスキルが大事です。
また、学生アルバイトとして家庭教師をしている、副業で家庭教師をしている場合は自身の他のスケジュールと家庭教師の仕事のバランスを上手にとることも求められます。
パソコンスキル
宿題や解説プリントを作成するには、パソコンスキルがあるととても便利です。
グラフソフトやネット上の素材を使えば、分かりやすいプリントが出来上がります。
また、最近ではインターネットを通して勉強を教えるネット家庭教師の存在も広がっています。
パソコンスキルを持っていることで、活躍の場は広がるでしょう。
敬語などのマナー関連スキル
家庭教師は、生徒だけでなく保護者とも頻繁に顔を合わせる職業です。
家庭教師の雇い主は保護者です。
たとえ指導力が優れていても、言葉遣いが悪かったり、靴をバラバラに脱ぎ捨てたりといったマナー違反の傾向が目に留まれば、印象は悪くなってしまうでしょう。
家庭教師は生徒と非常に距離が近いため、マナーの悪さを子どもが真似てしまうのではないかと心配をする親もいるかもしれません。
一般常識の範囲内でマナーを知っておくことは、自分の立場を守ることに繋がります。
まとめ
家庭教師には資格は不要です。
しかし、一定の資格やスキルを持っていると仕事に有利です。
家庭教師としてのスキルアップを目指しているなら、新しい資格に挑戦してみてはどうでしょうか。
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