家庭教師を辞めたい…。契約終了するための行動、注意点を解説!
最初はやる気一杯で始めた家庭教師の仕事でも、様々な事情から「辞めたい」と思うこともあるかもしれません。
家庭教師を辞めたいときは、ご家庭とも派遣センターともトラブルにならないよう、慎重に動くことが大事です。
この記事では、家庭教師を辞めたいと思ったとき、次にどんな行動をとったらよいのか注意点を含めて解説していきます。
辞めたい気持ちでいっぱいになっている人は、まず冷静になって記事を読んでみてください。
家庭教師を辞めたくなった理由を整理する
最初に家庭教師を辞めたくなった理由を整理してみましょう。
ここがあいまいだと、派遣会社や保護者・生徒に聞かれた時しどろもどろになってしまいますし、引き留めがあった時もうまく抵抗できません。
また、理由によっては家庭教師を辞める以外にも解決方法が見つかる場合があります。
次に、家庭教師を辞めたい理由としてよくある例をご紹介します。
生徒・保護者側との問題
・生徒や保護者と相性が悪い
・生徒のやる気がない
・キャンセルが多く、思ったように稼げない
家庭教師派遣会社との問題
・募集要項と違う部分が多い(給料の未払い、無給の仕事の発生など)
・紹介してもらえる生徒の数が少ない、あるいはまったくない
・フォロー体制に不満がある、相談しづらい
・時給が安い
家庭教師という職種の問題
・成績が上がらず、自分には向いていないのではないかと感じる
・移動時間や授業準備時間、責任の大きさなどが割に合わないと思う
・ほかにもっとやりたい仕事が出てきた
自分の問題
・本業や学業、就活などで忙しくなった
・病気やケガをした
この中にあなたの状況にあてはまるケースはありましたか?
理由に添った解決方法を検討する
次に、理由に添った解決方法を検討してみます。
生徒・保護者との問題は派遣会社に相談してみる
一対一で指導を行う家庭教師は、人間関係が濃厚になりがちです。
生徒や保護者と考え方、相性が合わずぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。
こちらがどんなに一生懸命教えても、生徒にやる気がないとモチベーションは下がってしまいます。
また、部活や習い事などで頻繁にキャンセル・予定変更されると給料が発生せず、思ったように稼げません。
このような問題は派遣会社からアドバイスをもらうことで解決に向かう可能性があります。
辞めたい理由が指導先にある場合は、まず派遣会社に困っている理由を相談してみましょう。
派遣会社が問題の場合は、会社を変えてみる
家庭教師派遣会社自体に問題があると感じた場合は、雇用契約書を見直してみましょう。
契約書の内容とは違う働き方を強要されている、あるいは雇用契約書が労働基準法に違反していると感じた場合は別の派遣会社に移って家庭教師を続けることをお勧めします。
労働問題に詳しい弁護士に相談してみるのも一つの手です。
なかなか生徒を紹介してもらえない場合は、派遣会社に集客能力がないのかもしれません。
これも別の派遣会社に登録することで解決できます。
ただし、あなた自身の条件が限定的(土日に入れないなど)で生徒が見つからない可能性もありますので、働く条件を見直すことも必要かもしれません。
家庭教師という職種が問題の場合は、メリット・デメリットを再確認する
家庭教師という職業自体がイヤになってしまっているときは、仕事のメリット・デメリットを再確認してみてください。
確かに授業準備や移動に時間はかかりますが、実質的な拘束時間は短く、スポット的に稼げる仕事というメリットはあります。
責任は重いですが、その分成績が上がった時、生徒の信頼を得た時の喜びは大きいものです。
このようなメリットを捨てても良いものかどうかをもう一度考えてみましょう。
自分の問題の場合は、納得してもらえる辞職説明の努力を
学業や本業、家庭の事情で忙しくなった、病気やケガをした、これらの理由で家庭教師を辞めるのは仕方がないことでもあります。
自分の体を壊してまで家庭教師の仕事を続ける必要はありません。
ただし、これらの理由を家庭教師派遣会社やご家庭にちゃんと説明する努力をしましょう。
家庭教師を辞めたいときの注意点/h2>
ここまで読んできても「やっぱり家庭教師を辞めたい」という決意が変わらない場合、具体的な行動を起こしていくことが必要です。
しかし、動き方を間違うと余計なトラブルを招き、逆に辞めづらくなってしまうこともあります。
まず、辞めるための注意事項を確認しておきましょう。
いきなり音信不通になるのは厳禁
なによりも、ある日いきなり指導先に行かなくなる、連絡を取れなくするという辞め方は厳禁です。
指導先の保護者、生徒はもちろん、派遣会社にも多大な迷惑をかけることになります。
辞めると言い出すのは勇気がいることですが、「先生」として接する時間があった以上は非常識な姿を生徒に見せることは止めてください。
派遣会社を通さず「辞めます」と保護者や生徒に伝えない
家庭教師派遣会社を通さず、先に保護者や生徒に「辞めます」と伝えるのは避けましょう。
「後任はどうなるのか」「最初の契約と話が違う」と問い合わせられても、派遣会社としては状況が分からず対処しようがありません。
不必要なトラブルの原因となるので、指導先に辞職を伝えるのは派遣会社の了承を得てからにしてください。
受験や定期テスト前のタイミングで辞めない
病気などやむを得ない事情の時はどうしようもありませんが、受験や定期テスト前のタイミングで辞めることは極力避けるようにしてください。
重要なタイミングでの交代は、生徒と後任への負担が大きすぎます。
家庭教師を辞める手順/h2>
ここからは家庭教師を辞めるための手順を、順を追ってご紹介します。
派遣会社に辞める意向を伝える
まず、派遣会社に辞める意向を伝えます。
どうして辞めたいかという理由は、具体的にしっかりと説明してください。
理由があいまいだと、何か隠しているように取られてしまうかもしれません。
「派遣会社を通さず契約違反の直接指導に切り替えようとしている?」「何か大きなトラブルを起こしたのでは?」と疑われては、辞めにくくなってしまいます。
辞めることを認めてもらえたら、退職日や、指導先にはいつどのように伝えるべきなのかを打ち合わせます。
退職日までには数か月の余裕を持つこと
あなたが辞めるとなれば、派遣会社の方では後任の家庭教師を探さなければなりません。
後任はすぐに見つからないでしょうから、退職したい日の2~3か月前には辞める意向を伝えておくようにするのがベストです。
罰金や違約金を要求された時は…
辞めたいと伝えた時、派遣会社から引き留めに会うケースもあります。
中には、辞めるなら罰金や契約金を払うように要求されることもあるかもしれません。
「迷惑をかけるのだから、お金は払わないと…」と簡単に応じてしまう前に、まずは労働基準監督署や弁護士に相談してみてください。
学生なら、大学の学生課、大学生協、保護者にも頼ることができるでしょう。
特に法外な金銭を要求された時は、すぐに第三者に相談してください。
指導先に辞めることを伝える
派遣会社と辞職の話がまとまったら、いよいよ指導先に辞めることを伝えます。
どのような形であれ指導先に負担を書けるのは事実ですから、まず丁寧な謝罪を行い、どうして辞めるのかをしっかり伝えましょう。
感謝の気持ち、指導中の思い出、自身が感じた生徒の成長なども一緒に話して、生徒・保護者のショックをできるだけ和らげられるよう気を配ってください。
ただし指導先が原因で辞める時は、理由を率直に伝えるかどうか一考すべきです。
「お子さんとはどうも相性が合わなくて」「お母さんの成績アップに対するプレッシャーが厳しいので」などと言われて良い気持ちがするご家庭はないでしょう。
指導先に伝える理由に関しては、派遣会社とよく打ち合わせを行って、トラブルがないようにしてください。
引継ぎ情報をまとめ、後任に伝える
派遣会社、指導先に無事辞めることを伝えたら、最後に後任家庭教師への引継ぎを行います。
引継ぎでは、以下のような情報をまとめて伝えると良いでしょう。
・生徒の性格
・成績の状況
・今までどのような指導をしてきたのか(効果が出た指導方法、うまくいかなかった指導方法など)
・ご家庭の雰囲気
・保護者とどのように接してきたか
引継ぎをしっかり行うことで、後任はスムーズに指導をスタートできます。
また後任の指導が良ければ、前の家庭教師が辞めたことにもクレームがつきにくいでしょう。
家庭教師を辞めるときは、派遣会社、指導先に負担をかけることになります。
できるだけ円満に辞められるよう余裕を持って行動しましょう。
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