個人契約の家庭教師で起こりやすいトラブル4つと対処法4つ
家庭教師の個人契約とは?
家庭教師として働くことを検討されている方の中には、「家庭教師派遣センターに登録せず、個人契約で働きたい」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「個人契約」の家庭教師とは、第三者を介さずに、生徒さんのご家庭と直接契約を結び授業を行う働き方です。
その契約方法から、比較的自由がききやすかったり、時給が高くなりやすいという特徴があるため、家庭教師派遣センターに登録するよりも「個人契約」をして働くことに魅力を感じる、という方も多くいらっしゃると思います。
この記事では、そんな「個人契約」の家庭教師について、あらかじめ知っておきたい「個人契約で起こりやすいトラブル4つ」と「トラブルへの対処法4つ」についてお伝えいたします。
個人契約で起こりやすいトラブル4つ
それでは、「個人契約」で起こりやすいトラブル4つについてお伝えいたします。
お金関係のトラブル
まず1つ目のトラブルは、「お金関係のトラブル」です。
「個人契約」の働き方では、家庭教師は生徒さんのご家庭と1対1で契約を結ぶことになります。
なので、もし「月謝」「授業で使う教材の費用」「交通費」などを契約書に盛り込むことを忘れてしまうと、後からトラブルの種となることが考えられます。
特に、「月謝の支払日」や「月謝の支払い方法」などについては、トラブルになることが多い項目です。
成績が伸びない
家庭教師へのクレームで発生しやすいものが、この「成績が伸びない」というクレームです。
当然、親御さんは子どもの成績を向上させたくて家庭教師を雇っていますので、もし成績が思うように伸びなければ、「なぜ成績が伸びないんだ」というクレームにつながってしまいます。
しかしもちろん、「すべての生徒の成績をすぐに上げる」ということは不可能です。
それぞれの生徒さんに「成績が伸びない理由」がそれぞれあり、それらの理由をすぐに解消することができるかは、生徒さんと、生徒さんを取り巻く環境によるからです。
このクレームは、家庭教師として避けることができないトラブルのひとつとして挙げられるでしょう。
生徒さんの遅刻や無断欠席
家庭教師として仕事をしていると、「遅刻や無断欠席の多い生徒さん」にあたることがあります。
そういった場合、その生徒さんにも、なんらかの理由があって遅刻や無断欠席をしてしまっている場合が多いです。
ですが、親御さんからすると「授業料を払っているのに授業を受けていないなんて」という不満につながってしまいます。
少しの遅刻であれば支障は少ないですが、30分や1時間も遅刻したり無断欠席するようであれば、対処を考えていく必要が出てくるでしょう。
スケジュール調整ミス
「個人契約」の家庭教師をしている方の中には、「口頭でスケジュール確認」をしている方もいらっしゃると思います。
しかし、口頭でスケジュールを調整すると、お互いが授業の日程を勘違いしてしまい、生徒さんにとっても家庭教師にとっても「無断欠席」の状態が発生してしまうことがあります。
そういった問題が起きた場合、家庭教師は無料の振替授業を求められるでしょう。
こうなってしまうと、生徒さんにとっても家庭教師にとっても、「授業がないのに修行待機していた」という無駄な時間が発生してしまいます。
ですので、この「スケジュール調整ミス」は、家庭教師として働く際に、絶対発生させたくないミスのひとつとして挙げられます。
トラブルの対処法4つ
それでは、ここから上に挙げたトラブルの対処法を4つご紹介いたします。
詳細な契約書を作成する
「お金関係のトラブル」を防ぐためには、「詳細な契約書を作成する」ことが何より重要です。
特に「月謝の料金」「月謝の支払日」や「月謝の支払い方法」、「授業で使う教材の費用」、「交通費」などについては、トラブルになりやすい項目なので、確実に盛り込んでおきましょう。
また、この契約書を持参して、初回面談の際にしっかりと説明し、納得してもらった上で署名捺印してもらうことも忘れず行なってください。
万が一なんらかのトラブルが発生し、親御さんに「そんな約束はしていない」「そんなことは聞いていない」と言われた場合にも、お互いの署名捺印をしている契約書があれば、早期のトラブル解決につながります。
親御さんと学習進捗を共有し、信頼関係を築く
「なぜ成績が伸びないのか」という親御さんの声には、どのように対応すればよいのでしょうか?
ひとつの答えは、「常日頃から授業内容の進捗を親御さんと共有し、信頼関係を築いておくこと」です。
毎授業の後などに、親御さんと話をする時間を5〜10分ほど持ち、「いま授業で何をしているか、次はどういったことをする予定か、最終目標地点はどこか」などをしっかりと共有しておけば、親御さんの安心感につながります。
また、そういった情報を細かく共有しておくことで、「この家庭教師は、誠実に授業をしてくれているようだ」と信じてもらうことができます。
そういった信頼関係があれば、もし成績が上がらなくても、「一方的に家庭教師を責める」といったクレームにはつながりにくいでしょう。
また、「家庭教師と生徒の相性が悪いため、授業がうまくいかず成績が上がらない」といったケースも考えられます。
そういったケースを防ぐためには、「初回の体験授業」を実施することも効果的です。
「初回の体験授業」をすることで、生徒さんが家庭教師のイメージを具体的に持つことができ、ミスマッチを防ぐことにつながります。
「遅刻」「無断欠席」の対応をあらかじめ決めておく
「遅刻」や「無断欠席」についてはどのように対処すればよいのでしょうか?
こちらについても、「契約書に詳細に記載しておくこと」が対処のひとつとして考えられます。
契約を結ぶ面談の際に、「遅刻」や「無断欠席」の扱いについても、「お金に関する項目」に加え、しっかりと説明しておくことが大切です。
例えば、「前日までに欠席連絡をいただければ振替授業を行う」「当日の欠席連絡は振替不可」「遅刻の場合、あらかじめ決めていた授業終了時間までは授業を行う、遅刻分の振替は不可」などの取り決めをしておくことが挙げられます。
ただ、なんらかの事情をお持ちの生徒さんの場合、「授業に出るだけでも膨大な体力を使っている」ケースも多くあります。
ですので、「遅刻」や「無断欠席」を頭ごなしに叱る、という対応はおすすめできませんが、現実問題として、「遅刻」や「無断欠席」の問題が起きた際のこちらの対応を決めておき、あらかじめ伝えておくことは非常に大切といえるでしょう。
スケジュールの予定を必ず文面で残す
「スケジュールの調整ミス」を防ぐ対処法としては、「スケジュールの予定を必ず文面で残す」ということが挙げられます。
「スケジュール調整ミス」が起きてしまわないよう、毎回メールかチャット、紙などで、しっかりと文面にスケジュールを残すことを、ぜひ意識しましょう。
そうすることで勘違いも発生しにくくなりますし、親御さんも安心して授業日を知っておくことができます。
スケジュール調整は、社会人に求められるスキルでもありますので、スケジュール調整ミスを発生させてしまうと、親御さんによっては家庭教師への信頼を大きく落としてしまうことにつながる可能性があります。
よい信頼関係の中で家庭教師の仕事をさせてもらうためにも、「スケジュールの予定を文面で残す」ということは常に頭の片隅に置いておきましょう。
まとめ
ここまで「家庭教師の"個人契約"とは?」「個人契約で起こりやすいトラブル4つ」「トラブルへの対処法4つ」についてお伝えしてまいりました。
「個人契約」の家庭教師は、時給が高く、柔軟な契約内容を組める反面、なにかトラブルが起きたときに全て自分ひとりで対応しなければならないというデメリットがあります。
あらかじめ、ここでお伝えしたポイントについて注意していただくことで、個人契約の家庭教師をする際に、トラブル少なく活動していくための参考にしていただければ幸いです。
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