家庭教師の時給相場、家庭教師として働く場合の注意点3つ
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家庭教師として実際に働こうとする場合、まず気になることのひとつは、「時給の相場はいくらくらいなのだろうか」ということではないでしょうか?
この記事では、「家庭教師派遣センター」の場合と「個人契約」の場合に分けて、一般的な時給相場についてご説明いたします。
家庭教師として働くことを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「家庭教師派遣センター」の場合
それではまず、「家庭教師派遣センター」の場合から見ていきましょう。
「家庭教師派遣センター」を利用する場合、「家庭教師としてセンターに登録した後に、生徒さんの紹介をセンターから受け、授業を行う」という働き方になります。
この働き方の場合、家庭教師派遣センターが生徒さんのご家庭と家庭教師の間に立つ形になるため、仲介料(マージン)が発生します。
そのため、「個人契約」に比べると時給は低くなりがちです。
「家庭教師派遣センター」で家庭教師として働く場合、一般的な時給の相場は、1,000〜2,000円となっています。(参考:「家庭教師の仕事の年収・時給・給料 」)
ただし、指導経験や実績、条件などによっては、時給3,000円や4,000円に達することもあります。
例えば、豊富な有名大学合格実績を持っていたり、家庭教師自身が有名大に在籍していたりする場合には、高時給で働ける可能性が高いといえるでしょう。
特に、医学部受験をする生徒さんの家庭教師をする場合には、高時給でのお仕事が多い傾向にあります。
「個人契約」の場合
それでは次に、「個人契約」の時給相場についてご説明いたします。
まず、「個人契約」の働き方では、家庭教師が自ら生徒さんを探し、契約をする必要があります。
この「個人契約」の場合、「知り合いからの紹介」や「個人契約の掲示板(マッチングサイト)」などで生徒さんを見つけ、契約につながることが多いようです。
この働き方の場合、先ほどの「家庭教師派遣センター」とは異なり、仲介料(マージン)が通常発生しませんので、その分時給が高くなることが期待できます。
(ただし、個人契約の掲示板(マッチングサイト)によっては、仲介料(マージン)を請求される場合もあるのでご注意ください)
「個人契約」の時給相場は、一般的に1,500〜3,500円といわれています。(参考:「家庭教師の仕事の年収・時給・給料 」)
「個人契約」の場合でもやはり、指導経験や実績、条件などにより、さらなる高時給を目指すことは可能です。
時給アップを見込める点では同じですが、「仲介料(マージン)を取られない」というメリットがあるため、「家庭教師派遣センター」に比べると高い時給を獲得しやすいといえます。
家庭教師として働く際の注意点3つ
ここまで、「家庭教師の時給相場」について説明させていただきました。
ですが、家庭教師として実際に働くことを考える場合、「どういった点に注意して働くとよいのか」「働く上で意識しておいたほうがよいことはあるのか」ということが気になる方も多いのではないでしょうか。
第2章では、「家庭教師として働く際の注意点3つ」についてお伝えいたします。
家庭教師として働くことを検討する際に、お伝えする注意点について、あらためて検討していただければと思います。
授業準備をする時間も発生する
家庭教師という仕事は、他の仕事に比べると高時給であることで有名です。
ですが、実際に家庭教師として働くと、授業時間だけでなく「授業準備の時間」という労働時間も発生します。
そうすると、総合的に見た場合、高時給とは言えなくなるケースも少なくありません。
例えば、1時間2,000円の家庭教師の仕事をしている場合、もし授業準備に1時間かかるのであれば、実質時給は「1,000円」ということになってしまいます。
授業準備がたくさん必要な授業であれば、実質時給が1,000円を切ってしまうことも珍しくありません。
そこで、家庭教師として働く方におすすめするのは、「授業と授業準備の線引きをしっかりすること」「授業準備として許容できる範囲をあらかじめしっかり決めておくこと」です。
家庭教師をする方は、生徒さんに親身になるあまり、授業準備や生徒さんのための情報収集にたくさんの時間を費やしてしまうことがあります。
ですが、ある特定の生徒さんにはたくさん時間をかけ、他の生徒さんにはあまり時間を割かない、というのは公平な授業でしょうか?
お仕事として家庭教師をしている以上、全ての生徒さんに、お支払いいただいているお金に合わせて公平に授業をする必要があるのではないでしょうか。
そういったことを考えに入れると、「ひとりの生徒さんに対してどれだけの授業準備時間を割けるか」という問いの答えが見えてくるはずです。
それを踏まえて、授業内容を生徒さんと相談する際には、「可能な授業準備時間」を頭の片隅において相談することをおすすめします。
そうすることで、「忙しすぎて疲弊してしまう」「労働時間と給与の割りが合わない」といった事態を防ぐことができるでしょう。
高単価になるほどプレッシャーが大きくなる
2点目の注意点は、「高単価になるほどプレッシャーが大きくなる」という点です。
例えば、親御さんが「子どもの実力に合った大学に入ってくれればそれでよい」と考えている時給1,500円のお仕事と、親御さんが「絶対に医学部に入ってほしいから、高いお金でも支払う」と思っている時給3,000円のお仕事では、家庭教師にかかるプレッシャーも変わってくると思います。
もちろん、高いお金を払っていただいている場合、それに応じて授業準備や情報収集の時間を多く取ることは可能になります。
ですが、学力向上のために何より大切なのは「生徒さん自身の思い」「生徒さん自身の目的意識」です。
なので、授業や面談の中で、生徒さんに対しては「生徒さん自身が目的意識を持って、一歩一歩進んでいけるように支えること」、親御さんに対しては、「”学習がいまどの段階にあるのか”、”今後どのように進めていく予定か”、”最終目標地点はどこか”」といったことをしっかりと共有することが大切です。
授業をブラックボックス化してしまうのではなく、親御さんにも進捗がよくわかるように共有することで、親御さんとよりよい関係性を結ぶことができます。
親御さんを「プレッシャーをかけてくる人」ではなく、「生徒さんを一緒に見守るサポーター」として見るために、しっかりと進捗を共有し、よい関係性を築いていきましょう。
教材費、交通費の負担を確認する
教材費や交通費の負担について、あらかじめ確認しておくことは非常に大切です。
「家庭教師派遣センター」は、ほとんどの場合、教材費も交通費も支給してくれるはずですが、一部家庭教師に負担させるようなところもあります。
センターによっては、教材費・交通費を負担はするけれど、その代わり「教材・テキストの指定」や「指導法の指定」をしてくる場合もあるので、自分の指導法にこだわりがある場合にはあらかじめ確認しておいた方が無難です。
また、「個人契約」では、もし契約書に「教材費や交通費の項目」を盛り込んでいない場合、親御さんに請求することが難しくなってしまうことも考えられます。
ですので、特に「個人契約」の場合には、契約書を結ぶ際にしっかりと「教材費や交通費」などの金銭面について確認をしておく必要があります。
まとめ
ここまで、「”家庭教師派遣センター”と”個人契約”それぞれの時給相場」「家庭教師として働く際の注意点3つ」についてお伝えいたしました。
「家庭教師派遣センター」「個人契約」のどちらで働く場合にも、経験と実績を積めば時給は高くなっていきます。
なのであとは、授業準備時間を含め、自分でうまく「労働時間と給与」のバランスをとっていくことができれば、無理なく家庭教師の仕事を続けていくことができるでしょう。
この記事が、「家庭教師で働くこと」を具体的に検討する際の助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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