バイトするなら家庭教師、それとも塾講師?選択に役立つ、働き方の違いを解説!
子どもに勉強を教える教育業は、大人気のバイトです。
受験勉強を頑張ってきた大学生にとっては自身の経験を活かせる仕事ですし、他のバイトに比べて時給が良いというのも大きなメリットですね。
教育系のアルバイトは、大きく「家庭教師」と「塾」に分類することができます。
どちらも勉強を教えるという点は同じですが、生徒との向き合い方や授業のシステムがかなり違ってきます。
2つの働き方の特徴を知り、どちらが自分に向いているのか考えることはバイトを長続きさせるためにも大事です。
この記事では家庭教師と塾、2つの働き方の違い、メリット、デメリットを解説していきます。
これから教育系のバイトを始めたいという人は、ぜひ参考にしてください!
家庭教師・塾講師の違いを7つのポイントから検証!
まず、家庭教師と塾講師の違いを7つのポイントから見ていきましょう。
働く場所の違い
家庭教師のバイトは、生徒の自宅まで出かけて行き勉強を教えるのが仕事です。
複数の生徒を掛け持ちする場合は、家から家まで移動することになります。
ただし、最近ではネット上で生徒を指導するネット家庭教師のバイトも増えてきており、自宅にいながら家庭教師をする人も出てきました。
塾講師のバイトは、塾で多数の生徒を相手に勉強を教えるのが仕事です。
仕事場は固定されているので、勤務中に移動の必要はありません。
ロッカーが設置されている塾ならば、スーツなどの私物を置いておくこともできます。
生徒数の違い
家庭教師は、生徒1人に対し教師1人が教えるマンツーマンスタイルが主流です。
ただし稀に兄弟に勉強を教えてほしいという家庭で複数人を相手にすることもあります。
塾講師は、教師1人が多数の生徒を受け持つのが基本です。
ただし、塾の中でも集団指導塾と個別指導塾では指導スタイルが違います。
集団指導塾の場合、学校の先生のように1つの内容を集団に向かって講義します。
生徒数は30人以上になることもあります。
一方個別指導塾の場合は、先生1人が1~3人程度の生徒を担当します。
指導方法の違い
家庭教師は、生徒一人一人に合わせたカリキュラム作りが売りです。
同じ内容を教えるにしても、成績優秀なAさんには発展的な内容、授業についていけないBさんには基礎固めが必要だからです。
その分、一人一人の生徒とじっくり向き合うことができます。
また、自身オリジナルの指導で生徒を伸ばしていく醍醐味も味わえます。
塾講師は、塾によって指導方針が決まっていることが多いです。
フランチャイズの塾の場合は、教材などもだいたい決まっています。
自己裁量範囲は家庭教師に比べて狭くなりますが、その分研修や先輩からのアドバイスを受けることができるでしょう。
時給の違い
家庭教師バイトの平均時給は、1000~2000円程度。
一方塾講師バイトの平均時給は1000~2300円ぐらいで、2つの間に大きな違いは見られません。
ただし、家庭教師の場合は、有名大学出身者、医学部大学生など高い学力を持つ人ならより高い時給が見込めます。
個人のブランド力が時給を引き上げるのが、家庭教師バイトの特徴です。
塾講師の場合、集団指導塾の方が個別指導塾よりも時給が良い傾向があります。
特に難関校受験対策を掲げる有名指導塾なら高時給が期待できるでしょう。
仕事の探し方の違い
家庭教師のバイトを探す方法は、いくつもあります。代表的なものをご紹介しましょう。
・知り合いから直接仕事を請け負う
・家庭教師募集掲示板を利用する
・家庭教師仲介サイトに登録する
・家庭教師派遣センターの求人に応募する
一方塾講師のバイトは、求人サイトや求人誌に応募する方法がメインになります。
保護者対応の違い
塾講師のバイトの場合、保護者と顔を合わせる時間は比較的少ないです。
子どもの送り迎え時に少し会話をする、たまに面談で生徒の様子を伝える程度です。
進路相談などの責任が重い面談は教室長や正社員などが請け負うという職場もあります。
一方、家庭教師の場合は仕事場に行くたびに保護者と顔を合わせることになります。
指導後に「うちの子どうですか」と率直に進み具合を聞かれる場合も。
子どもだけでなく、保護者ともコミュニケーションをとり、信頼関係を構築していくことが重要です。
家庭教師バイトのメリット・メリット
家庭教師バイトのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
落ち着いた雰囲気の中で仕事ができる
家庭教師は、主に生徒の自宅で勉強を教えます。
人の出入りや、別の生徒・先生の動きを気にすることなく落ち着いて指導ができます。
生徒とじっくり向き合える
1対1が基本の家庭教師は、生徒とじっくり向き合いながら指導にあたれます。
小さな成長や気分、体調面の変化、悩み事にも気が付きやすく、きめ細やかなサポートが可能です。
比較的自由に指導できる
自分が受験の時使っていたお気に入りの教材、生徒に合わせて作った自作のプリントなど、大体の場合自己裁量で指導法を決定できるのもメリットです。
自分の考えた指導方法で生徒が成果を上げたときは、大きなやりがいを感じられます。
デメリット
移動時間と交通費がかかる
生徒の自宅まで行かなければならないため、移動時間や交通費がかかってしまいます。
指導料にプラスして交通費がもらえるのかどうかは、契約前にきちんと確認しておきたいところです。
ただし、オンライン家庭教師ならこの心配はありません。
プレッシャーが大きい
保護者と毎回顔を合わせる家庭教師だからこそ、成績の伸びに対するプレッシャーは大きいです。
また、風邪をひいてしまったり、外せない用事が見つかったりしても、個人契約の場合だと代わりに指導してくれる人がいません。
収入が不安定になりがち
複数名を指導する塾講師とは違い、生徒一人の都合が悪くなるだけで仕事がキャンセルになってしまいます。
塾講師バイトのメリット・デメリット
続いて、塾講師のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
仲間と一緒に働ける
塾講師の場合、教室長・先輩・同僚と一緒に働けるので、仲間とのつながりが強くなります。
指導上の悩みを相談することもできるので、心強いのではないでしょうか。
3移動の必要がない
複数の生徒、複数の授業を担当していても、家庭教師のように移動する必要がありません。
安定収入が得られる
一人の生徒の都合だけで仕事がキャンセルになることが少ないので、収入が安定します。
デメリット
塾の方針と合わないことがある
塾講師の場合、塾の方針によって指導方法がある程度決められています。
教え方を一から考えなくてよいという点はメリットですが、自分が納得できない指導法の場合は苦痛を感じてしまうことがあります。
生徒一人一人と向き合いにくい
生徒数が多ければ多いほど、一人一人のつまずきポイントや成長具合を把握するのは困難になります。
サービス残業が多い
家庭教師でも塾講師でも、授業の予習に対する給料が発生しないのは同じです。
ただし塾講師の場合、これに加えてテストの採点や、指導記録の記入、教室の掃除などのサービス残業が発生する可能性があります。
あなたが向いているのは、どっちのバイト?
ここまでの内容から、あなたにはどちらのバイトが向いているのかを考えていきましょう。
初めてのバイトで不安なら
今まで人に教えた経験がない、初めてのバイトで不安…そんな人には指導マニュアルがある程度決まっている塾講師の方が向いているといえます。
加えて研修がしっかりしているところを選べば、初めての教育系バイトでも安心ですね。
先輩や教室長など、同僚・上司とのつながりもあるので、分からないことは相談できるのも強みです。
なお初めてでも家庭教師のバイトがしたいという人は、研修のある大手家庭教師派遣センターに登録すると良いでしょう。
安定して収入を得たいなら
家庭教師は個人対個人なので、生徒に用事ができたり、風邪をひいたりすると仕事がキャンセルになってしまいます。
苦手科目が克服できた、志望校に受かったなど目的が達成されたからこそ仕事がなくなる、という場合もあります。
一方塾講師は多人数相手なので、生徒1人の都合に左右されず稼ぐことができます。
またシフト制で働くため、一か月にどれだけ収入が得られるのか計算しやすいです。
プレゼン能力を磨きたいなら
複数の生徒に対して分かりやすく勉強の内容を伝える塾講師は、プレゼン能力を鍛えることができます。
集団指導塾なら学校の指導スタイルに近いので、将来教師を目指している学生にとっても得られるものが大きいでしょう。
自分の勉強方法に自信があるなら
自分の勉強方法に自信を持っているなら、比較的自由に指導ができる家庭教師の方がお勧めです。
特に有名大学に通っている(通っていた)、難関学部に合格したなどのアドバンテージを持っている人なら、平均より高い時給で雇ってもらうことも可能です。
家庭教師と塾講師について、違いを比較してご紹介しました。バイトするなら、自分の目的や性格に合った職場を選びましょう。
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